日本でも有名になった「イベリコ豚」。
どんぐりを食べて育つ豚、というイメージで知られていますが、実際にどんぐりを食べて育つのはイベリコ豚の中でもごく一部。
実は、イベリコ豚はその飼育方法、品質によって明確にランク分けされています。
イベリコ豚の名前が有名になるにつれ、低品質のものまでイベリコの名を借りて高く売ろうとするメーカーが出始めたため、2014年にスペイン政府が定めたイベリコのランクがこちら。
ランク |
放牧 |
餌 |
ベジョータ |
あり |
ドングリ |
セボ・デ・カンポ |
あり |
自然の穀物、ハーブなど |
セボ |
なし |
人工飼料 |
最高ランクに位置するのが、「ベジョータ」で正真正銘、ドングリを食べて育つ「最高峰のイベリコ豚」です。
イベリコ豚の中でも、「ベジョータ」にランク付けされるのはわずか10%程度。
霜降り牛とみまごうほどの美しいサシが入った「ベジョータ」、人肌で溶けるその脂は、口の中に入れた瞬間とろけだします。
この希少な「ベジョータ」のおいしさ、特筆すべきはその脂が持つ甘みと旨味です。
「ベジョータ」は「歩くオリーブ」と呼ばれるほどで、その脂は身体によい不飽和脂肪酸であるオレイン酸を豊富に含んでいます。
脂の概念を覆すようなさっぱりとした旨味。溜息がもれるような、まろやかな甘み。
放牧して育てられる「ベジョータ」の引き締まった肉質ととろける脂のコントラストは絶品です。
もちろん、スペインが誇る生ハム、「ハモン・セラーノ」で味わっていただくのも良いですが、もし「ベジョータ」の精肉が手に入れば、「お鍋」か「焼肉」で味わっていただきたいのです。
まずはお鍋。
どんなお野菜、具材と合わせていただいてもおいしいお鍋に仕上がります。特に出汁なども入れず、シンプルにお塩などで味わっていただくのがおすすめ。
希少な「ベジョータ」のおいしさを堪能しつつ、だんだん濃厚になっていく、ナッツのようなかぐわしい香りに、シメへの期待で胸がわくわくするのを感じていただけるはずです。
鍋の表面に浮かぶ、澄んだ脂の輝き。
鍋の中へ溶けだしていく「ベジョータ」の脂、そのおいしさを一滴余さず味わい切っていただくためのシメはリゾットがおすすめです。
お鍋を一通り楽しんだら、リゾット用のライス、または洗って水を切っておいたお米を、投入します。このとき、ミニトマトとお好みのチーズも一緒にどうぞ。
「ベジョータ」の極上スープで炊き上がったリゾットの奥深い旨味、とろけるような甘みが広がります。
お腹がいっぱいになっても、「あと一口、もう一口だけ」と後を引くおいしさが危険な「ベジョータ鍋」のリゾット、一度は試していただきたい絶品です。
続いてお試しいただきたいのが「ベジョータの焼肉」。
「ベジョータ」のような良いお肉が手に入ったら、シンプルにお鍋か焼肉でそのおいしさを味わっていただきたいところです。
ホットプレートは中火で、油も引かず、じっくり「ベジョータ」の脂がにじみ出てくるのを待ちながら焼きあげてください。
まずは、シンプルにお塩で。しっかりした肉質の「ベジョータ」からあふれ出てくる旨味、脂の甘みを堪能し尽くしたら、シメはピラフです。
余計な具材も加えず、シンプルに脂の旨味をお米に吸わせるようにしてパラパラに仕上げます。少しガーリックの風味を効かせて、最後にお醤油をちょっぴり加えるのも良いでしょう。
熱々のうちに頬張れば、その贅沢な味わいに驚いていただけるはず。
旨味のある塩気を追いかけてやってくる極上の甘み。
お米の一粒一粒に、「ベジョータ」のおいしさが凝縮される「ベジョータ焼肉」のピラフ、こちらも悪魔的な旨さです。
イベリコの最高峰にランク付けされる「ベジョータ」の脂はオリーブオイルにも含まれるオレイン酸が豊富な健康的な脂なのも嬉しいところ。
脂のおいしさをたっぷり味わっても、罪悪感がなく、胸やけや胃もたれの心配もありません。
上質な脂をもつ「ベジョータ」だから許される楽しみ、ぜひ人生で一度はお試しください。
もちろん、当社でもこだわりぬいた「ベジョータ」の精肉を取り扱っております!
豚に与える飼料の管理はもちろん、ひろびろとした自社農場で豚の一頭一頭に目を配りながら放牧している「ブラスケス社」からスペインでも指折りの「ベジョータ」を仕入れています。
自然に近い形で豚を大切に育てながら、きちんとした管理体制でトレーサビリティもしっかりしている「ブラスケス社」の「ベジョータ」なら、みなさまにも安心しておすすめできます。