本場の食卓から学ぶ、シャルキュトリーの楽しみ方
知れば知るほど、いろいろ試してみたくなるシャルキュトリー。
世界中で受け継がれている「お肉を美味しく食べる知恵」が凝縮されているだけあって、一度ハマってしまうと抜け出せない美味しさですが、気になるのが「食べ方」。
お酒のおつまみにするくらいしか思いつかない、なんてことはございませんか?
そこで、今回はシャルキュトリーを身近に楽しんでいる本場の食卓をご紹介いたします。
みなさまにもっと自由に、身近にシャルキュトリーを楽しんでいただけますように。
■本場に学ぶ「生ハム」の楽しみ方
薄くスライスしてワインのお供に。そんなイメージの生ハム。メロンと一緒に食べる「生ハムメロン」が有名ですが生ハムの本場、スペインやイタリアでは料理にも生ハムが活躍します。
スペインの名物料理、濃厚なトマトスープの「サルモレホ」のトッピングには生ハムが欠かせませんし、パエリアの隠し味にも、サラダにも、とにかくどんな料理にもコクと風味をプラスしてくれるのが生ハム。現地ではクリームコロッケに生ハムを加えた生ハムコロッケも人気です。
シンプルな素材に合わせるとその良さが引き立つ生ハムですが、海苔代わりにおにぎりやおもちを巻いて食べるのも最高です。
握りたてのおにぎりの熱でとろけだす生ハムの脂と絶妙な塩加減がたまりません。
酢飯の酸味にも良く合うので、ちらしずしのトッピングにルッコラとともに加えるのも華やかで素敵ですよ。
生ハムをうっかり乾燥させてしまったら、刻んでスープやリゾットのコクだしに使うという本場の知恵もどうぞお試しください。
■本場に学ぶ「サラミ」の楽しみ方
ピザのトッピングの定番、サラミ。
熱を加えても風味が損なわれないので、ピラフやグラタン、スープやパスタにも大活躍。様々な料理に使われています。
甘みのあるソースや素材と合わせると、より一層サラミのもつ野趣あふれる味わいが引き立ちます。
トマトソースと相性が抜群なのはもちろん、カボチャのグラタン、蕪やリンゴのサラダにもぴったり。
根菜やお豆を使ったスープに使うと、コクがでて味が引き締まり、サラミのもつスパイシーさが良いアクセントになりますし、玉ねぎやオリーブと一緒に炊き込みご飯の具にするのもおすすめです。
「ちょっと味がぼんやりしているな」と物足りなさを感じた時にはどうぞ、サラミを思い出してください。
■本場に学ぶパテの楽しみ方
フランスのレストラン、ビストロのメニューには必ず載っているパテ。
使われる材料は様々ですが、形状は大きくわけてペースト状か、スライスしてたべられるように塊になっているかのどちらかです。
ペースト状のものは、パンやクラッカーに塗ってカナッペにして食べるのが一般的ですが、ディップソースにしてみるのもおすすめ。
野菜スティックや温野菜をディップしてどうぞ。
パテをあたためて、一風変わったバーニャカウダのように楽しんでもいいですね。
卵やジャガイモ料理の付け合わせにすると、満足度が一気に上がります。
フランスではパテをサンドイッチの具材にも用いますが、これも一気にサンドイッチがリッチな味わいになります。小腹が減った時のおつまみにもピッタリなパテのサンドイッチ、週末のブランチにワインと共にお楽しみいただくと、本当に幸せな気分になります。
スライスして食べる形状のパテは、そのままスライスしておつまみとして楽しむのはもちろん、ソースや野菜、果物を添えて一品料理にも。
軽く火を通すとまた違った味わいが楽しめますし、パイ生地で包んでオーブンで焼いたり、油で揚げるのもおすすめ。
実はパテの語源は「パイ生地」。もともとはパイ生地で包んだ料理を「パテ」と呼んでいました。
パイ生地で包んで、原点に返る楽しみ方もぜひお試しください。